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光療術院(光線療法) の日記

未病と光線療法(再掲)

2017.02.21

◎はじめに
 最近『未病』という言葉をよく耳にするようになりました。文字どおり受け取れば『未だ病でない』となりますが、『未病』とはどのような状態のことを言うのか。また、『未病』に対する『光線療法』の有用性を考えてみたいと思います。

◎未病とは?
 『未病』という言葉は、約2000年前の後漢の時代の中国で最も古いとされている医学書の『黄帝内経素問』(こうていだいけいそもん)の中に初めて出てきます。
 この中で、『未病』とは『病気に向かう状態』のこととあります。つまり、健康と病気の間、病気ではないが健康でもない状態のことを言います。日本では貝原益軒が著した『養生訓』に見られます。
 また、『日本未病システム学会』では、『自覚症状はないが検査では異常がある状態』と『自覚症状はあるが検査では異常がない状態』の二つを合わせて『未病』と定義しています。

◎光線療法とは?
 太陽の光はすべての生き物を育む源です。光線療法は、この太陽の力を人工的に作り出し、直接体表に照射することにより生理機能を整えたり、鎮痛・消炎・解毒作用や免疫機能・自然治癒力を高めます。

◎光線療法の多彩な作用
●光化学作用
 光線(紫外線)が皮膚内の物質に作用し、体内に種々の物質を産生する作用。
◆骨軟化症、骨粗鬆症、変形性関節症の改善と予防
◆アトピー性皮膚炎、花粉症などの改善と予防
◆動脈硬化、糖尿病など生活習慣病の改善と予防
◆胃液や分泌調節による胃腸病の改善と予防

●深部温熱
 長波長の可視線と短波長の赤外線照射による血流増加、血行改善作用。
◆末梢血管の拡張による冷え性、ひび、あかぎれ、しもやけなどの改善と予防
◆冠状動脈の血行改善による心臓病の改善と予防
◆末梢血管の拡張、心臓機能強化による高血圧症、低血圧症の改善と予防
◆消化管の働きや消化機能の改善

●生体リズム調整
 光の刺激は眼から入り、脳の中心付近にある松果体に作用し、メラトニンの分泌を調節します。メラトニンは脳下垂体に作用し、生体リズム、身体の成熟、性腺の周期的活動、高血圧、免疫機能、抗酸化作用など多くの機能に関与します。
◆睡眠障害、不眠症、季節性うつ病、認知症などの改善と予防
◆メラトニンの高圧作用のよる高血圧の抑制
◆メラトニンの脂質低下作用による心臓病の改善と予防

●鎮痛作用
 深部温熱作用により患部の血流を改善し、発痛原因物質を速やかに除去し、鎮痛とともに痛みの原因も改善し、炎症を鎮める作用を発揮します。
◆関節痛、神経痛の改善と予防
◆椎間板ヘルニア、腰椎捻挫、変形性腰痛症等による急性、慢性腰痛の改善と予防
◆スポーツ、外傷等による打撲、筋肉痛の改善
◆片頭痛、腹痛等血管や内臓筋肉の収縮による痛みの改善と予防

●免疫調節
 可視総合光線によるビタミンD、カルシウム代謝を介する免疫調節作用。
◆風邪、気管支炎等各種感染症の改善と予防
◆各種自己免疫疾患による症状の緩和・軽減

●消炎・腫脹吸収
 可視総合光線には、鎮痛効果と同時に強い抗炎症作用があります。
◆扁桃炎、中耳炎、関節炎等の腫脹の改善
◆痛みを伴う種々の疾患の腫脹吸収

●肉芽発生
 創傷部の血行改善とともに創傷部の治癒過程を速やかに進め、創傷の回復を早めます。
◆褥創(床ずれ)の改善と予防
◆外傷、手術痕、火傷の改善

●殺菌作用
 免疫調節作用に加えて白血球の遊走能、食菌能を強化し細菌感染症を改善・予防。
◆風邪、気管支炎等の感染症の改善と予防
◆外傷、手術創、火傷等の創傷部の感染の軽減
◆アトピー性皮膚炎等皮膚病の細菌の二次感染の予防
◆ニキビの感染予防

●食欲・便通
 血行改善とヒスタミンなどの光産生物質の作用により食欲を増進し、便通を改善。
◆胃炎、胃潰瘍、便秘などの胃腸病の改善と予防
◆胃下垂の改善

●解毒作用
 肝臓、腎臓の機能を活性化し解毒作用を発揮します。可視光線(青色領域)は新生児重症黄疸の治療にも利用されています。

●コレステロール低下
 脂質代謝を改善し、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあります。
◆動脈硬化の改善と予防
◆冠状動脈の動脈硬化の抑制による心臓病の改善と予防
◆末梢血流障害の改善と予防
◆脂肪肝の改善と予防

●消痒作用
 皮膚病によるかゆみだけでなく、各種疾患によるかゆみを和らげます。
◆糖尿病、肝臓病等によるかゆみの緩和

●利尿作用
 新陳代謝を活発にし、光産生物質の生成を高め、血行と腎機能を改善し尿量を増やします。
◆心臓病、腎臓病、種々のむくみ、夜間頻尿に利用
◆痛風の改善に応用(尿酸の尿中への排泄を促進)

◎未病治療と光線療法
 それでは、『未病治療と光線療法』ということを考えてみたいと思います。
 まずひとつめは『自覚症状はないが検査では異常がある状態』。これには、境(※1)界域高血圧、高脂血症、境(※2)界域糖尿病、肥満、高尿酸、動脈硬化、骨粗鬆症、無(※3)症候性脳梗塞、脂肪肝等々が当てはまります。最近では、メタボリックシンドロームがまさしくこの状態だといえます。これらのものは、放置すると重症化するので西洋医学的アプローチ、つまり、医師の治療が必要になります。
 ふたつめは『自覚症状はあるが検査では異常がない状態』。頭痛が取れない、何となく体がだるい、肩がこる、腰がだるい、疲れやすい、足が冷える、胃腸の調子がすぐれない等々、様々な不調を訴えて検査は受けるが異常はなく医師の治療もない。また、整形外科で痛みや不調を訴える患者さんの中には、整形外科的には、骨格のズレや歪み、変形等のない患者さんもいるそうです。これもふたつめの状態に含まれるでしょう。
 こうして見ていくと、われわれ療術師のところに来られる患者さんは、ひとつめの状態で医師の治療を受けながら施術所に来られる方もおられますが、ふたつめの『自覚症状はあるが検査では異常がない状態』の患者さんが結構おられます。
 『病院へ行ったがどこも悪くないと言われた』、『健康診断でも異常はなかった』、でも、自覚症状があるということは身体のバランスを崩しているということです。
 『光線療法』は先に記したような人体に対する様々な作用を利用して、身体のバランスを整え、人が本来持っている修復力、自然治癒力を高め、上記のような『未病』状態から『健康』へと状態を改善していきます。
 社会的なストレスや自然環境の変化などで身体だけではなく、心もまた病みがちな現代社会では、『未病患者』さんが益々増えると思われます。心身を全体で診る全人的治療の出来る療術のひとつの『光線療法』は、皆さんの健康維持・増進に役立つ療法の一つだと言えると思います


※1 正常血圧と高血圧の間、収縮期血圧140㎜Hg以上160㎜Hg未満、拡張期血圧90㎜Hg以上95㎜Hg未満を境界域高血圧という。
※2 耐糖能検査75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値が140~199㎎/㎗となる耐糖能異常と、空腹時血糖値が110~125㎎/㎗となる空腹時血糖異常と、その両方からなる3タイプがある。
※3 明確な自覚症状はないが、脳ドックなどのMRI等の検査で直径2~15㎜程度の小さな梗塞が見つかるもの。無症候性脳梗塞を持つ人は将来脳卒中になる率も高いので注意が必要。

未病と光線療法(再掲)

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